少林問道

段々名家の恋衣の時と同じ気分になってきましたよ。明徳が悪いのは確かだけど、主人公の敵討ちのために傷つく人物がどんどん増えていって共感できなくなるパターン。十八銅人を助けるために頑張っていて一見いいけど自分の敵討ちのためだし、蓁蓁も体をはった上に尋問受けているし、楊秀と剣雄は牢屋の中だし、正行は死んじゃうし、本人だけ守られている感すごいですね。いや、苦労はわかりますけど…。敵討ちが例えどれだけ正しくても、皆一人一人自分の人生があって意思もあって正義を実現するための道具じゃないんですよ。
まさか粱五って飛盞と同じタイプ…。
しかし、過去が明らかになってくるにつれ、親世代がちゃんと自分達で決着つけとかないからな結末になりそうな予感。
鎧を脱がすシーンがあって構造がちょっとわかって嬉しいです。剣ってフックで引っ掻けているんですね。当然ながら背中に紐がいっぱいあってこれは逃げて背中を切られたら鎧がずれて動きづらいんじゃないでしょうか。

お米の行方

ぶぶ漬け」伝説で気になることがあって、まあ、どのくらいの普遍性があったか知らないけど、かつて宴会にお呼ばれしてもおかずと飲み物しか出てこないのが普通でご飯(お米を炊いたの)は自分で持っていくのが「常識」だったらしいんですよね。ちょっと今では考えられませんね。
一番新しいところでは戦中戦後の配給時代もこんな感じだったそうです。配給というのは(一応)必要な栄養から成人男性はいくら、女性はいくら子どもはいくらとお米が一人一人に決まった量を現物支給されるので、(理論上)他人に出すご飯は持っていない――出したら自分が一食抜かないといけない、ので当然自分のご飯はすべて自分で用意することになるわけです。
ちなみに、時代劇なんかで出てくる木賃宿っていうのもあって、これは今風に言うとキッチン付きホテルなんだけど、お米は自分で持っていって宿は寝るとことお米を炊く用の薪を提供するだけなんです。昔はこれが普通の宿だったので、自分の食べるお米は自分が用意するっていうのは実はかなり当たり前だったのかなって思います。今はもう考えられませんけどね。
かつて、お米はお釜と薪で炊いていた頃はご飯は1日1回しか炊かないもので、江戸では朝に関西では昼に炊いていました。(今は電子レンジのお陰で気にしないだけで似たようなものorもっと少ないかもしれません。)関西の朝粥っていうのはまあそういうことで、冷やご飯を食べる知恵だったわけです。――関係ないけど、夜ご飯は一番おかずが豪華なわりに冷やご飯だったわけで面白いですね。――つまり、家毎に1日のご飯の量は決まっていて毎日決まった量を1回で炊いていたわけですね。(これも今でも同じですけどね。)炊飯器がない時代いつもと違う量のご飯を炊くというのは結構難しかったのかも。
話は戻って、自分のご飯は自分で用意する場合ってぶぶ漬けって言うとひょっとしておつけものとお湯だけ出てくるとかですかね。

少林問道

どうして問道って(良くも悪くも)自分の信念を貫くのに一人で行動しないんでしょうか。明徳の所に爆弾もって乗り込むのは楊秀が自らついてきたとして、その爆弾の試作も住職の部屋探しをするのも通林を巻き込んでいますし。汚職しないって口がうまくて下の人間に手を汚させて尻尾切りしてるだけじゃ感がますます強くなりますね。
一応お寺だから何事も修行かもしれないし生長を待つ方針もありとはわかりつつやっぱり問道にちゃんと厳しくしてほしいですね。さもなきゃお寺から一歩も出さないでほしいですよ。一般人に負担を与えないでください。
楊秀がこんなに有名人とは思いませんでした。しかし、今までの行動から見ると情報がちゃんと伝わらないのはいいのか悪いのか…。
楊秀みたいな国士や田知事のような政治家は伎女の存在をどう思っているのでしょう。郡主や恩人の娘が伎女になるのは同情しても貧しい家の子だったら良くて平気で買うのってどうなんでしょうね。少なくともこれを切っ掛けに伎女廃止とか考えないの?
問道がやたら大声出すのいい加減にやめてほしいです。
問道は千両以上のお金を集めたみたいだけど、そのお金をどうす返す気なのかと思ったら寄付とは言えもらいっぱなしかあ。流石、清廉と言われてもお役人様の家庭でお育ちですなあ。商人がバックボーンなので個人的にこういうのが気になって仕方ないんですよね。
この青楼はどうしてこんな騒ぎになっても女将に連絡がいかないのか謎。周りのお客さんも何も言わないのですか。
問道はどうして少林寺が無条件に自分を受け入れてくれるとこんなに信じているのでしょうか。しかも真面目に修行しないし態度悪いですね。
剣雄が仇の問道を討つのを止めておいて蓁蓁自身はしつこく剣雄を狙うのって自分に甘すぎじゃありません?
兵糧を減らされて節約しないといけない軍の将が青楼に入り浸るのはどうかと思います。
剣雄よりな意見になるけど、蓁蓁といい田知事といい現場の剣雄を責めて命令している明徳や厳氏、もっと言うなら最高責任者の皇帝には文句言わないって、まあだから、直接手を汚していない自分達はおきれいって思っていられるんでしょうね。
なんか、過去が明らかになってくるほど結局は身内贔屓なのかと思っちゃいますね。勿論、言うに言えない苦労の上なんでしょうけどね。
十八銅人を捕まえたのが明徳でって言っても牢で監禁しているのが田知事なんだったら洛陽全体の話じゃないんですか。
しかし、顔がいい俳優さんですら隠すところが多い方が綺麗に見えると言う法則はが適用されるんですね。

琅琊榜<弐>

このドラマの価値観がさっぱりわかりません。元啓は死んでも当然の事をしましたよ。でも、皇太后の疫病流行の罪は大したことないの?逆賊に迫られて子どもを守るために自殺したらかわいそうと同情すべきなんですか。元時も安如も謀反の罪ばっかり責めているけど皇太后の罪を認めて受け止めないんですか。家門を汚すのは夫の謀反以上に皇太后と首輔の行いでは?飛盞は首輔が長林軍の力を削ぐために北部の領土を他国にとられても良しとしたことを忘れたのですか。外国と通じていなかったら許される罪なんですか。
狄明が皇帝に母親の罪に連なるのを強要するのはどうかと思うけど、そもそも母に連座するのは先帝や平旌が元啓に当然とした事ですしね。血縁だから温情があっただけで。
良くわからなかったんだけど皇太后の罪は公表されるんですよね。お墓はないんですよね。それは本人が言ったから意思を尊重する訳じゃなくて国としての罰ですよね。
結局、運良くいい血筋に生まれたら勝ちってことなんですか。元啓は本人の言った通りするべきほどの事はしつでいいけど平章は?どんなに本人が納得していても都合のいい男でしかなかったですね。長林王の復活はないにしても朝廷にポストが残らないのを平旌が一存で決めていいんでしょうか。平旌が当主なのは策児が幼いからのつなぎじゃなくて平旌の家系で継いでいくことになったんですか。まあ、その前に平旌たちが琅琊閣に住める理由が良くわからないんですけど。生活費はどこからでているんでしょう。
しかし、この国はまた同じことを繰り返して「元啓」を産み出しそう。

少林問道

最初に宣伝を聞いたとき「明朝後期」を「明朝洪煕」と聴き違えてえらくピンポイントな時期を選んだなあと思ってしまいましたよ。
皆さん衣装が質素では?でも皇族でも皇帝の実子ではなく地方ならこんなものかもしれませんね。
あれ?高剣雄ってひょっとして濮陽纓…?
そうか、高家は武人の家系だから程家より格下扱いなんですね。楊秀が儒家ってことは剣雄が一番身分が低いんですね。なんか、余計に問道・蓁蓁・楊秀が苦労知らずのお坊っちゃまたちに見えてきて呆れますね。
明の皇帝って朱のはずだけど王が李なの?功臣の子孫とかですかね。末端でも皇族に官妓させると都合悪いですしね。
バンバン戦っているけどあの黒装束って視野が確保されているんでしょうか。
明徳ってなんか強いですね。射は基本教養としても武術まで身につけていらっしゃる?と思ったら武官経験あるんですね。
楊秀は折角助けてもらったのにどうして問道と一緒に暗殺なんてしているんですか。
しかし、ギリギリまで追い詰めた楊秀はともかく、主犯の問道は何しているんですかね。剣雄の方が心配です。
ドラマだから犠牲が最小限ですんでいるけどさあ、敗火にも問道を止めないって責任があるんじゃないんですか。火薬使うんだし巻き添えで死人が出るのを気にしないんですかね。
っていうか、問道自身も剣雄の父親を死なせたことをどう思っているんですか。楊秀にもいえますけどね。
日本人としては月代に苦悩するのが全然わかりません。ひざまづくのといい、文化の違いですね。
この親世代の罪は自分達の間で起こったことをちゃんと子ども世代に伝えなかった事では?結局、そのせいで憎しみの連鎖でややこしくなっているのでは?
粱五ってあれだけ尽くしているのを見ると、程父が裏切った時に死ぬところを明徳に助けてもらったとか想像してしまいますね。
住職は世俗的かと思っていたらちゃんと観察力あるし実力もあるんですね。
なんか、この時代が腐敗しているのがよくわかるのが、明徳の悪行じゃなくて(汚職役人はいつでもいるし)親や身分の保護を失った問道や蓁蓁たちが――未婚だからまだ10代にしても――無邪気に忍耐力も思いやりも弁えもなく自分の不幸を喚きたてて周りを傷つけてばかりいるとこですね。こんな若者が国を担う清廉なエリート候補だったのかぁ。何もなければ大勢の人間を使い人生を左右する立場にいたのかぁ。

疑わしきは

木牛流馬が仕掛けで味方しか開けられないから敵に奪われなかったって説明を聞いたけど、この仕掛けって味方の中抜き防止じゃないですかね。なんだかんだ言っても木製なんだし、敵なら斧ででも割ればいい気がします。薪にしたらお料理に使えますし。