べっぴんさん、大河

  • べっぴんさん

なんか、お料理しているだけですみれが大変とかナレーションと演技が入っているけど、良子だってずっと仕事+家事+育児をしてきているし、ドラマの中では描かれていないけど家族が全員死んで娘を育てるためにキャバレーで働いている悦子なんて家事+育児にキャバレーとキアリスの売り子までしていたんですけど…。
仕事に夢中になって時間を忘れて閉じ込められたって、紀夫とさくらだけじゃなくて大急にも迷惑をかけているし社会人として完全に失敗でしょう。
この大急の担当者ってどう見ても仕事できてないのにどうしてこんなに偉そうなんでしょう。まあ、今でも大手の社員ってこんなものですけどね。
いやいや。すみれ夫婦は当時の家制度に従って坂東家の跡を継ぐために坂東営業部の社長にふさわしい血筋と家柄で教育が身についている長男以外と結婚しただけで恋愛感情なんてはしたないんですよ。家制度だから紀夫が社長の仕事をちゃんとできなかったら則チェンジで離婚してもっとふさわしい男性と再婚するのが正しい跡取り娘のあり方です。そういう「事情」で夫婦が成り立っているので今の恋愛結婚前提の時代より家制度の当時の方が離婚率が高いんですよ。
自主的に日報描いたりしている悦子がこの中で一番仕事のできる女性じゃないですか。
お母さんが忙しいから言えないんじゃなくてこの年頃だと足が痛い=靴が小さいから買い替えたら解決するっていう論理的思考がまだできない子どももいますよ。
よく考えたら潔って養子で養父母に先立たれているから天涯孤独でしたわ。そりゃあ、子どもができたらうれしいですよね。
すいません。一方的に仕事をやめる宣言なんてすみれの無責任さに呆れ果てました。もう社会人でも妻でも母でもなく人間として未熟なレベル。
そもそも、べっぴんさんがファミリアの創始者がモデルなので起業=商人のお話と思っていたんですけど、夫3人組や大急とのいざこざを見て職人のお話だったんだなと思ったら、家族のお話だったんですというどんでん返しが待っているとは予想もしていませんでした。しかし、問題はテーマがぶれていることではなく、主人公が失敗や挫折の中で成長していく姿を意図している展開とわかるのに私にはすみれが起業家=商人としても職人としても家族の一員としてもいい加減で中途半端な人物としか感じられないことです。

  • 大河

もうどの間違いを直したら勝てるのかわからないくらい失敗だらけの大坂方です。
やっぱり家族が秀吉の犠牲になっていましたか。
なんか、こんな迫力のない突撃や移動ってあんまり見ることないけど実際はこんなものだったんでしょうね。私なんて最近の迫力ある演出に慣れてしまって。
攻め込まれた時の家康と秀忠の逃げっぷりがそっくりでしたね。この逃げ足の速さが最後まで生き残って天下を統一する人物であることを的確に表現していました。――どうでもいいけど、旗を背負った足軽が一杯付いてきているのって敵に場所を教えているようなものじゃないの。
放火は不運じゃないですよ。徳川側の巧みさと豊臣側の自業自得ですよ。
戦闘が強かったとか士気が高かったとかそんなことで勝敗は決まらない例はたくさんあるので…。
作兵衛も妹と同じでここで死ぬと思わせておいて意外なところで死ぬんですね。
あー。この秀頼の賢くて何をすべきなのかわかっていながら身内の言葉に迷ってしまって実行できずに、なまじ優秀なばかりに約束を破られた周りを失望させて取り返しのつかない最後になってしまう人物像って私の中のルイ16世ですわ。個人としてはどんなに優秀でも人の上に立ってはいけない暗君ですね。
上杉さん、あのように生きてあのように死にたいっていうのは殺されなくていい立場だから言えるセリフで本人たちはみっともなくても生きていたかったんですよ。
秀忠さん、秀頼たちを射撃して死に追いやるまで千姫を怒って時間稼ぎをするのがあなたのお仕事ですよ。
正信が優しいように見えて無茶苦茶えげつない統治方法をサラッと言っていて恐怖しました。
えっ。3年前ってどういうこと?江戸時代は仕方ないとして3年前?