茶の世界史

茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 (596))

茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 (596))

いろんな方面の話、特に開国からの日本輸出史が出ていて面白かったんですけど、個々の話が物切れになっている感がすごかったです。例えば日本茶に混ぜ物が多くて信用をなくした話でも外国で輸入時にしたのかもしれないというなら、中国茶・インド茶にも混ぜ物があるはずだし、なければ何らかの理由を想定しないといけないのに全く検証されていません。紅茶の飲み方も、散々コーヒー&ココアと紅茶の違いを比較しているのにミルク&砂糖を言えるの味方が共通な点には触れられていませんし。
しかし、海外進出の失敗が今の日本とまるっきり同じような原因でびっくりです。
後、一時的かもしれないけど、日本茶中国茶より高価な時代があったんだなぁ。