継承順位だけが問題ではない

天皇さん入院の余波か、いきなり女性宮家が浮上してきましたね。ヨーロッパの王家で男女平等の観点からということで長子優先の継承法が導入されているのに私が懐疑的な最大の原因はこの点にあります。そういう意味で初めて長子優先を導入して、適応される方々が成人しているスウェーデンを注目しています。
ヨーロッパでは身分は父親から受け継ぐものです。例外は女性が家を継いだときだけになります。例えばイギリスではエリザベス女王の子どもは全員イギリスの王族ですが、孫となると内孫の場合はイギリスの王族で、外孫の場合はイギリスの王族ではありません。アン王女の子どもたちは王族ではありませんが、王族であるエリザベス女王のいとこより継承順位は上になっています。グレース・ケリーの孫で、美貌で有名なカシラギ兄弟はモナコ公の孫ですが、父親が平民なので、正式な身分は平民です。一方でカシラギ氏の死後、再婚して生まれた異父妹は父親がハノーバー家の一員ですので王族の称号を持って、母親が同じなのに片や平民、片や王族というややこしいことになっています。
スウェーデンではヴィクトリア皇太女が結婚されて、お相手は入り婿待遇ですが、次女のマデリーン王女の夫も同じく王族の一員という待遇を受けるのでしょうか?またヴィクトリア王女のお子さんは王族になるのでしょうが、マデリーン王女のお子さんは?ヴィクトリア王女とマデリーン王女の間には王子がいらっしゃるので、王子の配偶者&お子さんとマデリーン王女の配偶者&お子さんが同じ待遇になるのかずっと気になっています。さらには、ヴィクトリア王女は未来の女王として軍隊で訓練されたりしていますし、王子も軍人なのですが、マデリーン王女が軍隊に関与していなさそうなので、すごくモヤモヤしています。これって第三子だから?それとも王子は軍人になる義務があるのに王女にはなくて、皇太女だけ例外?それなら差別じゃありませんか?単に私の情報不足ならいいのですが。なんかモヤモヤしますね。