ハプスブルク特集

やっと見終わりました。ハプスブルク帝国が終焉に向かう時代のまとめ。
1:ドイツ派。代表、フランツ・ヨーゼフ1世。ドイツ人が他民族よりも優遇されるべき。ハンガリーとの二重帝国を認めただけでも譲歩したのに、さらに要求してくるなんて。もうこれ以上は譲歩しない。
2:ハンガリー派。代表、エリザベート皇后。ドイツ人が一番、ハンガリーが二番。我々は戦って二重帝国を手に入れたのに、努力していない他の民族まで自治を認められるなんて許せない。他の民族に自治を認めるなら、ハンガリーにはそれ以上の権利を。
3:その他(主にスラブ)派。代表、ルドルフ皇太子、後にフェルディナント皇太子。ドイツ人を除く全ての民族(国)に同レベルの自治権を。ハンガリーだけなんておかしい。
という感じです。人間の性として、3に対して1より2の方が拒絶反応が強かったそうです。
ところで、ドイツ人である皇帝一家ですが、フランツ・ヨーゼフ1世と皇太子たちはわかるけど、エリザベートがよくわかりません。現代人かつ外国人の私だけでなく当時の国民たちもよくわからなかったようですが、そりゃあそうでしょう。一説によると姑のゾフィーがバリバリの1だったのであてつけらしいです。まあ、「平等」という考えの持ち主でないのは3への理解の無さから明らかですしね。
ちなみに3のフェルディナント皇太子がサラエボでスラブ人に暗殺されたのは皮肉な話ですけど、歴史にはよくあるのですよねぇ。でも、ルドルフかフェルディナントの元で歴史がどう動いたのかちょっと見てみたかったです。(たぶん大きな違いは無いのでしょうけど。)