火の無い所に

ドラマでよくある幕末物で大奥がアンチ慶喜だった原因が父親の水戸の斉昭が嫌いだったからというのは有名ですが、理由は教育的配慮のせいか触れられません。
一言でいうと斉昭はかなりのセクハラ親父だったようです。大奥の女性たちが特に嫌った事件として、大奥から将軍の娘の侍女として水戸家についていった女性を妊娠させたというのと、息子の嫁と無理やり関係をもって自殺に追い込んだというのがあります。まあ、信憑性は不明ですが。特に後者はちょっと怪しい気がします。息子の嫁は有栖川宮家の皇族で、同じく有栖川宮家の出の斉昭の妻(最後の将軍慶喜の生母)の甥の子になります。もともと家定の花嫁候補だったのを美人だった為斉昭が反対して自分の息子の嫁にしたといわれています。私的には、当時の情勢では家定の結婚相手は次期将軍が誰かも左右する政治的な問題なので野心的な斉昭が口を出すのは当然だと思うし、さすがに妻の親戚で息子の嫁はねえ、と思います。
ただ、斉昭はこういう噂がたったとき周りが信じちゃうようなタイプだったのは確かなようで、よっぽど普段の素行が悪かったんですね。
女性としては大奥の女性たちがアンチ慶喜の大運動で家茂を将軍にするのに尽力したのもよくわかります。でも、教育的配慮のせいか隠されているので大奥の女性がわがままみたいになるんですよね。うーん。某ドラマでは斉昭自身が「私が正論を言うので煙たがられている」みたいな事を言っていて、思わず、モラルにかける行動のせいですよと突っ込んでしまいました。