マリーアントワネットに別れをつげて

このマリーアントワネットは言うことや態度がころころ変わって一貫性がないのが結構リアルでした。ポリニャック公爵夫人もいい感じに自己中でしたね。
バスティーユ崩壊から数日間が国王夫妻視点や民衆視点で描かれているのはよくありますけど無名の使用人視点というのは初めて見ました。
この状況で明日どうなるのかという不安の中で王妃の命令だけはちゃんと果たそうとしているベルタン夫人たちにこういうもんだよね感がありますね。
この環境でよく内緒話ができますね。絶対誰かに聞かれていますよ。…というわりに、結構な大きな声で喋っていますね。王妃の恋心もみんな知っていると思いますよ。
ヴェルサイユでは王は見世物です。
王妃の部屋はきらびやかなのに一歩裏に入れば壁がむき出しで殺風景だったり、部屋が通路代わりになっていたり、人がごちゃごちゃしていて不衛生っぽかったりさすがにしっかりと時代感がありました。衣装もいい感じでしたね。マリーアントワネットの最後の白に深いグリーンのドレスはすっきりしていていい感じでした。最後に着替えシーンがあって当時の衣装がインナーまではっきりわかって面白かったです。しかし、フランス映画はヌードがないといけないという法律があるのか。
まあ、フランス映画なので起承転結とかわかりやすいラストを求めてはいけません。