白髪の謎

マリー・アントワネットが逃亡事件の後一夜にして髪が白くなったという有名なエピソードがありますが、医学的には否定されているそうです。ただ完全には否定されているわけでもないようで意見が別れているようです。私の疑問はどちらにしても髪粉について触れていないことです。
当時の肖像画をみると皆白っぽい髪をしています。なぜかというと身だしなみとして小麦粉でできた髪粉をふりかけて白くみせていたからです。マリー・アントワネット自身14、5歳の頃の肖像画ですら白髪になっています。もし逃亡事件の時、髪粉があったなら髪の色はわからなかったはずです。
革命勃発後、国王一家にいつまで髪粉が支給されていたのかわかりません。おそらく資料も残っていないと思います。パンが食べれない国民が大勢いる中で小麦粉の無駄遣いが認められていたかあやしいですし。しかし資料によれば国王一家はそれなりに贅沢な生活が保証されていました。またどこまで信用できるかわかりませんが、ルイ16世の処刑の絵では白い髪に見えます。(ただし当時の男性はかつらでしたが)ルイ16世の処刑の頃でも一部の貴族が議員として力をもっていたので髪粉もまだ風習として残っていた可能性があります。
こういうささいなことって記録に残らないけどすごく気になります。