借金は国のオプション

円高ですね。介入したもののあっという間に元通りです。まあ、原因がアメリカとユーロ参加国の債務不履行問題なので、何をしても無駄でしょう。一部投資家を喜ばせるだけですね。どうしても円安にしたいなら日本も破産宣言するしかないのでは?
そういえば江戸時代も武士は借金まみれでしたね。天皇家なんてお金持ちだった期間が短い短い。
もっとも借金まみれは日本に限ったことではありません。フランス革命ルイ14世の借金を解決できなかったのが遠因になっています。ダヴィンチ・コードで話題になったテンプル騎士団もフランス王家に莫大なお金を貸していたため、返さなくてすむように陥れられた説が有名ですね。結局余りのお金のなさに、メディチ家からお妃を迎えるハメになっています。新大陸発見をしたわりにスペインは貧乏だったのですが、神聖ローマ皇帝になるための裏工作に莫大な借金をした上、宗教戦争の戦費でものすごいことになったカール5世がカルロス1世だったらお金なんていくらあっても足りなかったでしょう。
マリア・テレジアも継承戦争やなんやで借金を残しています。しかし、マリア・テレジアは幸運でした。影の薄いフランツ1世には実はとんでもなく経済的才能がありました。何しろ周りの君主たちが借金にまみれている中、ちゃんと遺産を残したのですから。マリア・テレジアの改革もフランツ1世の経済的支えがなければ、中途半端に挫折したかもしれません。
ところで、江戸時代の大名は明治になった時に踏み倒しているのですが、ヨーロッパの王家はいつの間に踏み倒したのでしょうか?