フランス王家危機一髪2

ブルボン王家について書こうとして文字ではわかりにくすぎだと思ったので図にしました。サリカ法なので王位を継げる正妻の生んだ男系男子のみ&夭折した男子は省略しています。

スペイン系では男子が大勢いるのが皮肉ですね。
ルイ15世はもともと8歳年下のスペイン王女と婚約していましたが、あまりにも王位継承者が少ないのを心配した側近たちが早く子どもをもうけることを望み、婚約破棄して7歳年上で格下の家柄だけど政治的に中立なマリー・レクザンスカとの結婚を決めました。*1マリー・レクザンスカはある意味期待に応えてあっという間に10人の子どもを生み、これ以上の妊娠出産は命にかかわるとドクターストップがかかりました。問題はこのうち男子は2人だけでしかも1人は幼くして死んでしまったことです。
幸い生き残った王子は5人の男子に恵まれ、うち3人が無事に成人しました。これがルイ16世兄弟です。
こういう雰囲気の中にマリー・アントワネットは嫁いで来たわけです。ルイ15世は孫になかなか子どもができないことをかなり気にしていたそうですがさもありなんという感じですね。
ちなみに現在ではルイ14世の弟の家系のオルレアン家スペイン王家の傍流のブルボン家で正統性を争っています。

*1:叔父のシャルルはルイ15世が即位する前に王子を残さずに死去しています。