一応時代劇

  • 大河

別撰組って新撰組のおまけみたいな名前ですね。いい名前かなあ。
歴史というのは有名人とか有名な出来事がメインだからあんまり話題にならないけれど、佐久間象山にしても井伊直弼にしても本人が殺された後の残された人々の報われなさっぷりって密かに幕府が見限られた原因だと思いますよ。自分が死んだ後家族が冷遇されると思ったら死にたくない気持ちが先に立ちますからね。江戸初期までって本人が立派に死んだら子どもが優遇されるとかありましたものね。逆に臆病だと子孫が笑いものになるとか、連座とか悪い面もあるので一概に評価できませんけどね。
思いやりとしても、何の情報もなしにあーだこーだ言われてもという気がしますね。いやいや、鉄砲って散々馬鹿にされていたし、頼母はじめ一部の人たちは外されているし(佐川は今回浮上したけど)、何より尚之助は宙ぶらりんだし、会津も十分冷たいでしょう。
京都では幕府と戦うわ、地元では外国艦隊と戦うわ、長州の方が何と戦っているのかという感じです。
お人形さんを買っているからてっきり子供ができたのかと思いました。
覚馬の結婚式のときは子どもだったから仕方ないのですけど、花嫁の親族があんな着物でいいのでしょうか。

  • 英国王室もうひとつの秘密

あんまり知られていないエリザベス女王の叔父さんのお話。BBCですし、たぶんイギリス人はもう知っていることなのでしょうけど、私にはよくわからないことがありました。あのジョニー憧れの女性は誰だったのでしょうか?
主役級のジョージ王子は4番目の王子なので王位に関係ないはずがずいぶん政治に関心あるみたいでした。あんなに王宮の中をウロウロしていていいのでしょうか。私的にはエドワード8世をもっと登場させて、「英国王のスピーチ」に出てきたような王族らしくあることへのプレッシャーとかをからめて描いたらもっと面白かったと思うのですけど。あの言語問題もジョニー王子の不遇が影響されているとも言われていますし。とりあえず、あの氷水は虐待だと思います。
王家の改名の裏側とかロシア皇帝一家の亡命問題とかなかなか面白い話が満載です。ニコライ2世がすっごい気弱な描かれ方していました。民衆の運動の弾圧とか結構しているのに家庭的で恐妻家(愛妻家?)なイメージがあるとお得ですね。その分アレクサンドラが損しているようですけど。
ララが必死なのが分かるだけに気まずさが何とも言えません。
金属集めってイギリスでもしていたのですね。蓄音機の扱いを見ているといずこも同じという感じです。こうして皆気持ちが荒んでいっていろんな事件が起こるのでしょうね。
第一次世界大戦を境に色んなものが変わっていった、その一つの君主のあり方だったり、民族というか国に対する意識って空気が上手に表現されていたと思います。
後、婦人参政権問題もちょこっと出てきた時に王妃が無理解で、そういうのをちゃんと描くところが――イギリスのシニカルさの表れでもあるのでしょうが、立派だと思います。