あるスウェーデン人の一生

マリー・アントワネットの恋人で有名なフェルセンがフランス革命後、マリー・アントワネット忘れずに独身で世捨て人のように生きたとか知り合いから聞いてびっくりしました。
フランス革命後故郷のスウェーデンに帰ったフェルセンには色々ありました。フェルセンはスウェーデンでも王妃と仲良くなっています。まあ、愛人説もあるのですけど、この手の話は証拠がないので何ともいえません。どっちにしても王妃受けのいいタイプだったのですね。一方、王様には王妃と仲良くできない程好きな女性がいまして、名前はフェルセンさんです。名前通りフェルセンの従姉妹です。ちなみにフェルセンの妹も王妃のお気に入りで妖しい関係とも噂されていたようです。なんかフランスで聞いたようなお話ですねえ。ともかく、国王夫妻の覚えめでたいフェルセン家は結構力を持っていたようです。フェルセン自身もかなり出世しています。
で、国王夫妻がこんな状態では子どもができるわけがなく、お決まりの後継者争いが始まります。当然、フェルセンも無関係ではいられません。しかし、残念ながら王妃が中心となってフェルセンたちの推していたのとは違う人物が皇太子として迎えられてしまいました。(この王子は外国育ち。)
ところが、皇太子がスウェーデンに来て早々に狩りの途中に落馬して死亡という無茶苦茶怪しい状況に。これが純粋な事故か何らかの陰謀があったのかは永遠に解けない謎でしょう。
この状況で皇太子の葬儀責任者がフェルセンです。こんなデリケートな問題でこんな配慮に欠ける人選なのは本当に理解不能。皇太子の葬儀責任者ってよっぽど名誉なんでしょうかね。そりゃあ、暗殺の証拠隠滅のための人選と世論沸騰するはずですわ。おかげでフェルセンはお葬式の帰り道で暴徒と化した人々に襲われ死んでしまいました。
それにしてもスウェーデンって国名は有名ですけど歴史を調べるの難しいですね。