足尾から来た女

この主人公一家はフィクションだろうけど、廃村にするにしても出身者に担当させる配慮のなさが絶望的な人権意識のなさですね。
福田英子がナチュラルにわがままで笑えます。そういえば、当時の女性運動家って教育がある=お金持ちのお嬢さんが多いので結構わがままエピソードが残っているから、逆にリアルかもしれません。とりあえず、火の車でどうやってサチにお給料を払うのか、つまり只働きって事ですよね。
美しい言葉を紡ぐ人が(ものを作る人も)美しい精神の持ち主とは限りません。誤解されやすいけどね。
どうも、東京に出て行かないといけない理由が今一わかりません。病院に行ったからといってすぐに雇ってもらえるとも思えないし。田中正造も言いっぱなしじゃなく福田家へのお手伝いを紹介したときのように何かしてあげた方が。
下駄のちびっぷりとか、着付けとか、髪のぼさぼさとか、生活感や貧乏感なんかの演出がリアルでしたね。
しかし、ドラマの〆って難しいですね。