おやじの背中

よく言えば透明感のあるお話でした。まあ、言い換えれば現実感がないという事ですけど…。
朝から骨の多い煮魚が食卓に上る、それを食べる身仕舞いの整った2人、コーヒーはマシンを使わないドリップ−−出勤前の朝の光景とはとても思えません。
お弁当の中身は完璧で入れ物は丸い曲げわっぱ−−バックに入れづらくないないのでしょうか。
会社でもナチュラルな白い綿っぽいプルオーバーにスカートにも見えるゆったりとした5部丈パンツ−−クールビズにしてもオフィスファッションってものがありますよね。
真昼のように明るい中、外食予定のお店が閉まっているからと買い物から始めてお料理する−−腹の虫リミッターとか仕事疲れとか。関係ないけど、もずくの天ぷらって実在するのでしょうか。
こういう背景に相まってさん付けで呼び合って丁寧な言葉遣いだから設定が全くつかめないうちに終わってしまいました。
まあ、ドラマだから一種のファンタジーでいいのですけど、逆にキャラクターは質が悪いんですよね。プロポーズしてくる同僚はそりゃあ離婚ものでしょうって感じですし。娘の嘘が原因で一方的に人に暴力を奮っておいて笑いながらの謝罪ですます父親とか。都合よく結婚相手が出てきて安心しているけど、夫は保護者じゃないのでむしろ結婚相手がかわいそうな感じでした。
まあ、テーマ的にはハッピーエンドなのでしょう。