第一印象が大事

エドワード2世の息子でエドワード1世の孫のエドワード3世。フランスと百年戦争を始めた王ですね。祖父と同じく妻に先立たれたんですけど、こちらは再婚せずに愛人に走りました。(もっともこの愛人とは王妃が生きている頃から付き合っていたようです。)そのせいだけではないでしょうけど、妻から遅れること8年で死亡した時には傍で看取ったのは懺悔僧だけなほど息子からも家臣たちからも見放された状態でした。この時代は死ぬ時には懺悔したりしないと天国に行けないことになっていて懺悔僧は絶対に必要なので、今でいうなら病室に医師と看護師がいるだけみたいな状態です。まあ、それはいいんですけど…直前まで付き添っていた愛人が臨終間際に館中の金目の物だけでなく、まだ息のあるエドワード3世が身に着けていた指輪まで外して持ち去っていったというエピソードがついてくるんですよ。おかげでこの愛人は強欲と言われているようです。もともと、エドワード3世が生きていた頃から色々とプレゼントを貰っていて、愛人が地位や金品で一財産を築くのは珍しいことではないけど度を越していたのか後付けかお金が好きなタイプという評価です。
私は初めてこのお話を知った時、「えー、傍にいた懺悔僧は止めなかったの?」と思いました。後、「この愛人…本当はエドワード3世のこと嫌いやったんやな。国王相手やから断れずにいやいや愛人していたんやな。我慢が爆発したんやな。」と思いました。だから、私の中ではかわいそう枠に入ってしまいました。だから悪女評価にすごく違和感を覚えます。