幕末の下級武士はなぜイギリスに骨を埋めたのか

幕末の下級武士はなぜイギリスに骨を埋めたのか

幕末の下級武士はなぜイギリスに骨を埋めたのか

すごく面白そうなタイトルだったのですけど、看板に偽りありにかなり近い誇大広告みたいな感じでした。イギリスに定住した主人公(小説じゃないけど)が下級武士というのは、イギリスで馬丁をしていた経歴があるのと本人がみかどで馬の世話をしていたことになっている=馬を扱うのは武士という著者の知識&当時は食べていくために武士が芸人をすることがあったという状況からの推定ではっきり根拠がありません。そもそも、経歴だって父親が桶作り、本人は傘作りが主になっていて、裏方の大道具小道具の職人で芸人ではないと別の場所で推測しておきながらこの結論はどうなのかと思います。っていうか、資料が少ないから全体的に推測が多いのですけど、推測と事実が入り混じってどこまでが事実かわからなくなっちゃいます。
まあ、幕末から明治にかけて日本からヨーロッパに渡った芸人たちを調べたものってないのでそういう意味ではよかったです。