西太后

NHKで4日連続中国女性特集をします。今日は西太后
女官が書いた本が出てきてました。でも私には西太后がかなりエクスキューズしているように聞こえました。
少女時代に親に愛されなかったという不満があったそうですが、そもそも当時の親子関係って今と大分違うと思いますが。女官が書いている内容は欲しいものが買ってもらえなかったという不満だけど、それって愛情と比例するのでしょうか。そういえば日本の戦前の話ですが、母親が一日中そばにいて育ててくれていたら、近所の人に「働かないで子どもと遊んで暮らしている」と陰で悪口を言われていたという思い出を読んだことがあります。
なんか子どもが死んだときとか、光緒帝を捕まえたときとか、西太后は泣いてばかりですね。
ずっと前に読んだ小説で、夫が早くに亡くなって摂政をしていたお妃が、子どもが成長した後も政権を離そうとしなかったり色々あって、最後に権力闘争に敗れて亡命する途上で、子どもの即位式の時に感動して国民のためにいい国にしようと誓ったのに、いつの間に権力をふるって何でも思い通りにならないと気がすまなくなったんだろうと茫然としているシーンがすごく心に残っていて、独裁者ってこんな人が多いんだろうと思っているのですが、今日見ていて西太后も同じタイプにみえてきました。
全体的に消化不良ですね。ものすごい新事実が出てくるわけではないですし。単に西太后を予想しているだけでした。ただ、西太后はこれから再評価されるのでしょうね。
ところで当時の皇帝の肖像画を見ると線が細い人ばっかりですね。早世するのも納得です。
明日は最後の皇后・婉容です。