耳のいいナポリ人

三大テノールの故パバロッティが歌うカンツォーネは地元のナポリっこに言わせるとなんか違うそうで、カレーラスの方が評価高かったそうで、ってことはイタリア南部――少なくともナポリ地方の言葉ってイタリア北部の言葉よりカタルーニャ語の方に近いのだろうかと疑問がわいてきました。ここでいう言葉の近さは抑揚とかアクセントのつけ方とか間のとり方みたいなのであって単語が共通しているという意味ではありません。
その地方の言葉で育っていないと歌えないっていうのは日本でもあって、今では東京が中心なので他地方にルーツがある音楽も継承しているのが東京育ちの方が多くなってしまい、今では再現できずに変わってしまって受け継いでいくしかないのが結構あるらしいですね。ただ、話に聞くだけで私の耳では違いがわからないのですが。まあ、違いが分かるほど聞く機会もないですしね。歌舞伎とかの年配のファンが昔の役者の方がよかったというのもその辺の関係ですかね。