利休にたずねよ

本日千円也で見てきました。
人のたてる音が印象的でした。衣擦れとか畳をいざる音とか床のきしみとかお茶を点てる音とか水の音、火の音、切る音。
クレジットによると三千家協力の上、武者小路が利休の考証に携わっているけどいいのでしょうか。この利休ってかなり嫌な人ですけど…。運命の女性との結末も死への恐怖はわかるけど、もっと描き込まないと、自分の好きな女性が他の男性のものになるのが耐えられないという男性の身勝手さなんじゃないかと疑ってしまいます。(女性側の気持ちはともかく)刀を持っているのに刺さずに毒殺なんて他力本願っぽい方法を選んでますし。
利休の衣装が、最近見ている中国ドラマの衣装とにていて、やっぱりつながっているものですね。後、懐から色んな物が出てきてドラえもんのポケットみたいでした。
この作品では利休は織田、豊臣の演出家になっていますね。
単なる嫉妬みたいになっているけど、利休のお茶が下劣というのは一つの価値観としてありです。
高麗茶碗で馴染みがあるなら、むしろお茶碗を沢山手に入れるためにどんどん攻めようというのが当時の武将の心理な気がしますけどね。
石田三成を嫌なタイプにするなら、あんなはきはきした口調じゃなく近江弁でいやらし〜く喋って欲しかったです。大徳寺の像を前にした時なんて特に。
楽茶碗って(当然実物を目にしたことはありませんが)写真や映像で見る限り高台が小さすぎてすごくアンバランスに感じるけどあれは意味があるのかな。
おいおい。逃げるなら地味な着物ぐらい用意しなさいよ。あのままだと目立ちすぎてそりゃあすぐ見つかりますわ。
えっ。献上品なのに逢瀬を認めていいのですか?まあ、当時の日本ではあんまり拘っていなかったようですけど。
ところで、お茶を点てる時間がすごく短くて、あれじゃあちゃんと混ざってませんよ。まあ、映画的に時間の短縮でしょうけどね。
ところで、何を利休にたずねればいいのでしょうか。