文化が磨く美人

中国の昔の風習の纏足って、女性を家に閉じ込めておくためとか、性的な目的のためとかやたら合理的な理由を求める人たちがいますが、単に「だって纏足ってきれいなんだもん」という文化だったからじゃないかと思います。生まれた時からこういう「文化」の中で育ったら当たり前になるのではないでしょうか。私の知っている纏足は何百年もかけて洗練された手法であって、さすがに初めから足の骨まで加工していたわけではないでしょう。ほんのちょっと人より小さい足がきれいと思っちゃったのがどんどんエスカレートしていっただけではないかと。
もし「美しさ」に合理性が必ずあるなら、針金を巻きつけて首を伸ばすとか、耳たぶに穴をあけて重いピアスをして伸ばすとか、唇を半円形の道具にかぶせるとかいうのも全て理由を説明して欲しいです。そういえば、ヨーロッパでのコルセットもありましたね。逆にふくよかな方がいいからと油を飲んでいるような地域もあるそうですし。詳しくは知りませんけど、中南米の遺跡からやたらと頭が扁平な骨が見つかるので、頭の骨が柔らかい赤ちゃんのうちに板を押し付けていたのではないかという説があるそうです。あと、これもヨーロッパで金髪がいいからと毎日何時間もシャンプーハットみたいなのをかぶって日光にさらして脱色していた時代もありましたね。
確かに足が小さいのも、首が長いのも唇が厚いのも腰が細いのもセクシーなのは事実です。そういうのを求めるのはわからないではありません。でも女性に子どもを求めるなら母体の丈夫さが一番大事なので、私的にはスパルタが一番女性を子どもを産む道具扱いしていて、他のところは女性に子ども以外の何かを求めている気がします。文化って人為的な美を求めることなのでしょうか。
まあ、原始的な時代の男性でも抜歯とか健康面から考えたらよくないのに、どうしてしていたのだろうと思います。合理的な度胸試しならいくらでも別の方法があるのでは?