中国と茶碗と日本と

中国と 茶碗と 日本と

中国と 茶碗と 日本と

内容は仮定が多いので単にこういう説もあるのかとしか思えませんが、中国の記録やお茶の流行の記述が多いのは読みごたえがあります。龍の絵の話とか、天皇の位置づけとか、日本人からしたら違和感ですけど。
日本で珍重されているお茶道具の中には現地では大量生産品があるのは知っていましたが、当時だけじゃなく今でも生産地の人から見たら不思議なんですね。
憧れの曜変天目についても書かれていましたが、中国では窯変(お茶碗の種類ではなく原因不明な焼け方)という言葉があって不吉だったというのは今まで聞いたことがありませんでした。しかし、偶然できたものというのは、以前曜変天目の再現のドキュメンタリーを見る限りでは違和感。まあ、この辺は専門家でないと、作ろうとしないとできないのか、別のものを作ろうとしたら偶然できるのかは判断つかないので。