大河、名家の恋人

  • 大河

まあ、人助けだとしても収入がなければ家族は怒りますよね。
吉之助が夢を見ている斉彬こそ重税が必要な金食い虫だと気づく日は来るのでしょうか。斉興&調所が斉彬を嫌う原因もそこが大きいですし。描かれ方も斉彬を単純に名君にしていない感じ。
この頃って大久保家の方がいい感じだったんでしたっけ?もうじき没落するけども。
定免法か検見取かじゃなくて税率の問題ですよね。隠し田があってこの状況ですもんね。調所が存在を知っているってことは隠し田なかったらもっと餓死するのが自明なくらい年貢をとっているっていうことですもんね。
シラス台地なのに日本中がお米で動いているの辛いですね。
借金取り=町人or農民が武士の娘を突き飛ばしていいの?邪魔されても連れて行くにしても礼儀というものがあるのでは…。
皆に嫌われているお由羅の方だって斉興に美貌を気にいられて江戸から連れてこられた素性のよくわからない女性なんだからふきどんと変わらない親に売られた身の上の可能性があるんですよ。当時の感覚からしたら花のお江戸から南の果てに連れてこられて大変やったでしょうね。

  • 名家の恋衣

やっと終わったー。これで明日から公案ドラマだー。
いやしかし、いい人とは何か、罪とは何かという哲学的な問いかけをする作品でしたね。
このドラマのいい人
① 江余:自分の恋愛第一で彩虹最優先、仕事も家族も二の次三の次。菲菲に敵の娘との関係を問いただされても誤魔化す&逃げる。夫の亡くしたショックから立ち直れていない母親にも彩虹の気持ち優先で傍にいることに協力した挙句、事実を知ってパニックを起こし医師から安静と言われている母親に彩虹を受け入れることを強要する。
② 邵天:彩虹への恋心と貧困の恨みその他で矛盾しまくり。会社のお金を横領した本物の犯罪者。その横領も江家の冤罪事件を知らなかった時点で動機が行方不明。貧困の恨み&父親の自殺幇助した母親の恨みの割に江家への理解は全くなく彩虹をかばって一方的に責め続ける。
③ 彩虹:お店で他人が手に取っている商品でも気に入ったら自分に譲って当然。譲らなかったら逆恨みで罵倒する。良心的な金貸しに借金を返すために悪徳金貸しから返す気もなく大金を借りて逃げる。これって、相手が悪徳で江余が代わりに返してくれたから解決して何となく流れているけど詐欺かなんかの犯罪じゃないの?江余を証拠もなく殺人犯呼ばわりは名誉棄損ですね。ついでに、自分が反対したら裁判で決まった死刑も中止になる、警察は自分の言葉に従って捜査・釈放する、中央政府から派遣されてきた使者も自分の言う通りにするという謎な自意識の持ち主。
このドラマは多分親の罪に連座する旧弊の打破がテーマなんでしょうね。だから、父親の罪ばかりフォーカスされていますけど、正直1回目に出てきただけの呉宏達の罪より毎回延々と見続ける彩虹の無神経な言動の方の印象が強くて、父親関係なしに本人の問題やろうってなっちゃうんですよね。
そもそも、贖罪って「許してくれるなら何でもする」じゃなくて「何でもするから許して欲しい」じゃないんですかね。まあ、こう書くと言葉遊びだけど、普通は――何でもするという→無理難題を言われる→愚痴も言わず一生懸命取り組む→その姿を見て心が動く。ってもんじゃないですか。彩虹場合、まず自分を受けいれることを要求していて江夫人の言葉を全然聞いてませんやん。何でもするなら出て行けって言われたら郊外でひっそり暮らすとかしたら如何ですか。
まあ、呉一家ってどうしようもなく傲慢ですよね。義母も夫が江家が陥れたと知りながら江余を非難していたんですから。
ついでに、あの状況で陸曼はよく母親の衣装を回収できましたね。
ところで、安請け合いしているけど、あの彩虹に本当にバラ園の世話&邵天の母親の世話&江夫人への贖罪&義母への孝行&異母妹の世話って背負っていけるんでしょうか。
まあ、あまりにあまりな話で途中から出演者がかわいそうになりましたわ。どういう気持ちで演じているんでしょうね。