お嬢様は手が命

大河の話に限らないですが、時代物を見ていて、上流階級の女性が結婚後、家事育児に勤しんで幸せを感じるというのがよくありますけど、時代背景を無視した大嘘と思いながら見ています。
例えばこれです。

徳川慶喜家の子ども部屋

徳川慶喜家の子ども部屋

この中で著者は「母親が時分で着物を畳むようなところへは嫁がせないと断言していて服を脱ぎっぱなしにするようにしつけられた」と書いています。
有名な愛親覚羅浩もドラマ化されたとき同じシチュエーションがありましたが、現実には日本側が用意した家に召使用の部屋がなく差支えがあると不満を言っています。
この二人は学習院で良妻賢母教育を受けているのですがそれでもこのレベルという事は昔はもっとすごかったということでしょう。実際古典を読んでいて家事育児をするのは屈辱だったのだなと感じるシーンもあります。
あと、乳母がいないというのは将来育ちが悪いと馬鹿にされるようになるので、子供がかわいかったら節約してでも乳母をつけるのが母親の愛情だったのですけどね。