おちょやん

カフェの労働条件を千代は驚いていたけど水商売と堅い商売の違いをちゃんと描いていて面白いですね。同じ住み込みでも堅い商売だと生活費は雇用者負担で水商売だと本人負担なんですよね。収入がチップだけっていうのは小僧さんでもお給料はもらえずにお使いのお駄賃をお小遣いにしていましたからそういう働き方の時代なんでしかたありません。といっても無給じゃなくて千代が父親に自分が奉公に出たときのお金はどうしたのか聞いていたように年季奉公だと前払いなので…。このカフェは前払いがないので逃げる自由はあるんでしょう。
身売りから逃げても紹介状も身元引受人もいないし水商売しかないってこれがどんな理不尽でも身売りするしかない一番の理由ですよね。
こんなところで千代がスカウトされるなんててっきりアダルティな作品かと思ったら単なる詐欺だったんですね。まあ、行方不明になった女性もいるらしいので同じようなものかもしれませんけど。
カフェのオーナーの「アホちゃう」が無茶苦茶自然な京都なまりで耳に優しいです。
千代はまだカフェに住み込んでいるみたいだけど一日中お弟子さんの仕事した上に夜はカフェで働いているの?過労で倒れそうですね。まあ、照明が不十分だから昼間の日光があるうちにお芝居するしかないって時代がいい方になってますな。
有名な女優さんが落ちぶれていっているのかと思ったら田舎廻りから京都の劇場に出世していたんですね。
まあ、あの教え方ではうまくならないと思います。