大河

明治政府編の開始ですね。
しかし、江戸幕府に思い入れがないと主人公に全く同意できない辛い展開です。
なんか、幕府の旧臣が優秀、幕府が立派だったって言っていますけど、そもそも幕府に問題がなければ薩長がどう頑張っても滅んでないわけで、そこを引き受けて何とかしようとしている維新政府にどうこういうのおかしいと思ってしまいますし、明治初期は元幕府の役人が支えている部分大きいのは事実だけど、そこは時・場所を問わず革命とか言ってもトップが変わっただけで中間層は同じ顔ぶれで実務しているもので、やっぱり経験とノウハウってすぐには身につかないっていうところと、幕末維新の場合は江戸幕府が自分たちの権力を維持するために諸藩が台頭できないように力を削る政策をとっていたのも原因なので、幕府側の立場で自分たちの優秀さを誇ってドヤ顔するんじゃなく、自分たちのしてきたことは結局国を弱体化させたんじゃないかって考えるべきところじゃないのって思いますね。
子どもも武士の娘として誇り高く行儀よくって言われるかと思えば百姓の娘なんだから驕るなって言われて大変ですね。
しかし、中身はまだ江戸時代ですなあ。
父親がいきなり息子一家に敬語とか使い出すのをコミカルに描いていたけどこれはむしろ当時の常識で、例えば側室は使用人なので自分の産んだ子でも主人一家には敬語様付けで頭を下げて口答えなんて許されなかったし、娘が玉の輿にのたっり、息子が良い家に養子に行ったり出家とかした後で出世したりしても同じで、子どもも親を呼び捨てにして目下への言葉遣いで喋るものでしたよ。
やっぱりこの時代は勢いがあっていいですね。後、あまり触れなれないゴタゴタも描かれていて楽しいです。